過去の蔵人の気まぐれ日記
2025/12/03(水)
 いつもよりも日中の気温が高く、冬らしくない八幡平市の今日この頃です。
 いよいよ新酒『しぼりたて原酒』の販売となります。醪を搾ったその日に瓶詰をしているため、無濾過・生酒となっています。若々しいお酒の味わいはこの時だけの楽しみです。アルコール度数は金印などのお酒よりも高いため飲みすぎに注意してください。


2025/11/13(木)
 11/10に令和7年東北清酒鑑評会の結果が公表され、純米酒の部で『最優秀賞』を受賞しました。
 岩手県酒造好適米『吟ぎんが』(精米歩合50%)、岩手県で開発された麹菌『白椿』、酵母『ジョバンニの調べ』を使用した
『オール岩手』のお酒での受賞はとても喜ばしいことであります。

斉藤杜氏 受賞コメント
 この度、令和7年東北清酒鑑評会純米酒の部最優秀賞を受賞し、大変光栄な事です。わしの尾一人ひとりの賜物と感じております。
 吟ぎんがを使用した日本酒は、味わいのあるお酒になる傾向があります。特に溶けにくい昨年は、優しい旨味となって、程よい酸味との調和がとれて貯蔵状態も良く評価の要因になったと思います。
 現在、吟ぎんがを使用したお酒は、「しぼりたて原酒」、「無濾過生原酒」、「月華」、「北山酒経」、「芳醇熟成酒」
等があります。
 令和7年酒造年度も、飲んで下さる皆様に美味しいといわれるよう一層努力してまいりたいと思います。




2025/11/01(土)
 暦の上では冬となりましたが本格的な寒さはもう少し先となりそうです。
 蔵人も全員が揃い、『しぼりたて原酒』の醪・純米酒・吟醸酒の酒母の仕込・上槽と次第に忙しくなっていきます。
 今年は原料となるお米の値段がこれまでになく高くなり、業界にとって大変な年となりそうですが、出来ることをしながら美味しいお酒をお届けしていきます。


2025/10/01(水)
 暑い日も落ち着いてきて過ごしやすい日々となって来ました。スーパーにもおいしい秋の味覚が並んできました。秋の夜長に一献いかがでしょうか。
 今年は10月からお酒の仕込みが始まります。皆様に美味しいお酒をお届けできるように頑張っていきます。
 例年通り『しぼりたて原酒』は12月上旬から販売となります。


2025/09/01(月)
 ようやく朝晩は涼しくなりましたが、日中はまだまだ暑さを感じるこの頃です。また、次第に田んぼの稲穂も垂れてきました。収穫の時が待ち遠しいです。
 今年は酒造りが10月から始まります。9月は仕込に向けて蔵の掃除や使う道具の洗浄・殺菌などを行います。


2025/08/01(金)
 気温が30度を超える日が多く夏バテ気味な今日この頃です。
 暑い日にはキンキンに冷やした冷酒や日本酒を『オン・ザ・ロック』や『ソーダ割』でよりスッキリとした味わいを楽しむのはいかがでしょうか?
 蔵では今年の造りに向けての準備が始まります。今年も穂がでてお米が出来てくる登熟期の気温が高かったため、お米が溶けにくい年だと思いますが、対応策をとって味わいのあるお酒を造っていきます。


2025/07/01(火)
 令和7酒造年度が始まりました。
 今年は梅雨明けが例年よりも早い予報となっており、暑い日が続くと思うので、睡眠・食事をしっかりとって熱中症や夏バテに注意していきましょう。
 蔵では今年の造りに向けて掃除・準備を引き続き行っています。多くの蔵でボイラーや連続蒸米機を使っていますが、わしの尾ではお米を蒸すのに和釜に水を張りバーナーで沸かした蒸気を使っています。そのため和釜には水に含まれる無機塩類が析出し堆積して白い塊となります。毎年夏にはこのスケールを削って釜を研磨して漆を塗り、藁火で焼き付けるという重労働な和釜の手入れを行います。


2025/06/02(月)
 自社田での田植えが終わり、除草が始まりました。
 ここ数年は6月でも気温が高く、熱中症対策をしっかりして除草していきます。
 今年も6月以降気温が高い日が続きそうですが、無事に育ってほしいです。
 
 5/21に令和6酒造年度の全国新酒鑑評会の結果が公開されました。今年は『吟ぎんが』精米歩合50%の純米吟醸酒での金賞受賞となりました。
 例年多くのお酒が精米歩合40%以下での出品となっているなかで50%での受賞はとても喜ばしいことであります。
 来年も新たなチャレンジをしながら造りをして行きたいと思います。


2025/05/01(木)
 次第に散る桜に春の名残を感じる日々ですね。昔から日本人独特の美意識として「もののあはれ」や「無常」があり桜が象徴になっているものです。今でも桜は日本人にとって特別な存在であり、この美意識が受け継がれているのではないでしょうか。
 これからは蔵の中の掃除や道具類の掃除・整備・修理など次の造りへの準備をしながら、田んぼ作業が始まってきます。
 また、中旬には『全国新酒鑑評会』の結果が発表されるので、そわそわしながら日々を送っています。


2025/04/01(火)
 今年は例年よりも暖かい日が続いており、桜の開花も早まりそうです。
 今月で令和6酒造年度最後のお米を蒸す作業が終わり『甑倒し』となり、すべてのお酒を搾って貯蔵して『皆造』となります。
 春はお酒を飲む機会が花見や歓迎会などで増えると思います。お酒を飲みすぎないこと、飲酒運転は絶対にしない・させないという強い意志を持って、楽しく飲みましょう。

 3/28に行われた岩手県新酒鑑評会表彰式で岩手県の酒米を使用した第2部において、『吟ぎんが』を使用した純米吟醸酒で「全農岩手県本部長賞」を受賞致しました。


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